野球選手にボディビルダーの筋力は必要か-その2

ステロイドとは無縁のクリーンな選手

 ケン・グリフィー・ジュニア選手はステロイドとは無縁のクリーンな選手だったことで有名です.ウエイトトレーニングもしないということを何かで読んだか聞いた記憶があります.インターネットで検索したところ,「他の選手のように筋力トレーニングに励まずにもパワーを見せ付けた選手だった」という記載がありました。

 現地15日に行われた第85回オールスター戦のMVPは、1回に先制三塁打を右翼越えに、5回には勝ち越しの左翼線二塁打を放ったエンゼルスのマイク・トラウト外野手。走攻守すべて超一流のスーパースターに育ちつつある22歳342日の若者だ。しかし、MVPの最年少記録にはわずかに及ばなかった。1992年にマリナーズのケン・グリフィー外野手が22歳235日で受賞している。彼の父親グリフィー・シニアも1980年に受賞しており史上初の親子二代受賞。トラウト同様に3度目の出場となったこの年のジュニアは、サンディエゴで開催されたビッグゲームに「7番・中堅」で先発出場。1回に右前タイムリー、3回にグレッグ・マダックスから左翼席にたたき込み、6回には右翼線二塁打の3打数3安打2打点で文句無しの受賞だった。
 グリフィーはその後も、メジャーのスーパースターとして輝き続け、MVP1度、4度の本塁打王に1度の打点王を獲得。歴代6位の通算630本塁打を放った。彼のすばらしさは長打力だけでなく10年連続ゴールドグラブ賞。また、盗塁も通算184個と当時はバリー・ボンズ外野手と並んでメジャーを代表するオールラウンドプレーヤー。また、1990年代に蔓延したとされる薬物にまったく縁がなかったクリーンな選手としても知られている。グリフィーはハイスクール時代から注目され1987年のドラフト全米1位でマリナーズに指名され、マイナーを129試合(打率3割2分、27本塁打、49打盗塁)で卒業して19歳でメジャーに昇格した。彼への印象は少年時代からの生まれついての天才という言葉似合う選手。他の選手のように筋力トレーニングに励まずにもパワーを見せ付けた選手だった。

引用元:https://weblog.hochi.co.jp/hiruma/2014/07/post-9702.html
引用元:YouTube
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体格ではなく動作がパフォーマンスを決める

 グリフィー選手は野球選手のなかではスリムな体格といえます.スリムな体でなぜこれ程の飛距離を出せるのかという問われれば,グリフィー選手がスイングスピードを速くできるような動作を行っているからというのが答えになります.まず動作があり,その後に結果が出るので,ボディビルダーのような選手でもスリムな選手でも,体格に関係なく,その選手の打撃動作によって飛距離という結果が出ていることになります.動作が直接的な原因であり,ウエイトトレーニングの側面は重要視されません.もっとも, 野球選手にボディビルダーの筋力は必要か で述べたように,特異性の原則に基づけば,パワーゾーンのウエイトトレーニングを行っても直接的な効果は得られません.

 選手の体格によって運動エネルギーの利用の仕方が異なるため,動作に違いが出てきますが,MLB の一流選手に共通する動作として認められるのが, 「人」の形 (右バッターの場合は,「入」の形)で打つ動作です.他にも 空手打法 で打っているか,インパクト後ボールに力を伝えているかといった調整力の巧拙が問われます.