大谷選手の球種別打率 2018-2020 対右投手-速球系に強く,スロー系・変化系に弱い

 2018-2020年の大谷選手のバッティングを振り返ります.2020年のMLBは60試合に短縮され,大谷選手の出場機会も少なかったため(サンプルが少ない),参考程度の内容となります.

速球系(Fastballs:4シーム,2シーム,カッター,シンカー) 

大谷翔平 球種別打率 2018-2020 対右投手 速球系
対右投手球種全投球に占める割合 %打率
201820192020201820192020
速球系4シーム32.637.533.5.293.293.147
2シーム9.67.2.391.563
カッター9.65.410.0.273.133.200
シンカー7.95.210.4.316.400.533
全球種59.755.353.9.309.317.254
※引用元:ベースボール・サバント
*:投球なし

  • 全投球に占める速球系の投球割合は,2018年の59.7%から2020年の53.9%へ徐々に減少している.
  • 速球系の打率は,2018年(.309),2019年(.317)ともに3割を超えており,速球系のボールに強いことがわかる.特に2シーム,シンカーを得意にしている.
  • 2020年は得意とする速球系のうち4シームの打率が.147に低下した.
  • 速球系で高打率の2シーム(2018年.391,2019年.563)の投球が2020年は0になり,苦手球のカッター(2018年.273,2019年.133)の投球割合が2019年の5.4%から10.0%に増加した.
  • 2020年は苦手球のカッターの投球割合が増加した一方,得意球のシンカー(2018年.316,2019年.400)の投球割合も2019年の5.2%から10.4%に増加している.

    ※2シームが一球も投げられていないことについては, 大谷選手に2シームが投げられなくなった謎 をご覧ください.

スロー系(Offspeed:SFF,チェンジアップ,フォークボール,スクリューボール)

大谷翔平 球種別打率 2018-2020 対右投手 スロー系
対右投手球種全投球に占める割合 %打率
201820192020201820192020
スロー系SFF1.52.55.5.000.125.167
チェンジアップ19.318.219.8.368.237.118
フォーク0.1*2
全球種20.820.825.3.326.224.130
※引用元:ベースボール・サバント
* :投球なし
*2:打数なし
※SFF=スプリットフィンガー・ファストボール

  • 全投球に占めるスロー系の投球割合は,2018年の20.8%から2020年は25.3%に増加している.
  • SFFはMLB1年目から打てていない.SFFの低打率については, スプリットフィンガー・ファストボール(SFF)を打てない理由 をご覧ください.
  • チェンジアップは2018年の.368から2020年の.118へと徐々に打率が低下している.

変化系(Breaking:スライダー,カーブ,ナックルカーブ,スローカーブ,ナックル,スローボール )

大谷翔平 球種別打率 2018-2020 対右投手 変化系
対右投手球種全投球に占める割合 %打率
201820192020201820192020
変化系スライダー11.312.210.8.259.279.125
カーブ4.99.56.5.222.238.167
ナックルカーブ3.22.23.5.625.600.000
スローボール0.1*2
全球種19.523.920.8.318.290.111
※引用元:ベースボール・サバント
* :投球なし
*2:打数なし

  • 変化系ではスライダーとカーブの投球割合が大きい.どちらも低打率で推移しており,2020年は打率1割台となっている.
  • 変化系の全球種でみると,2018年の.318から2020年は.111まで打率が低下している.

 
 大谷選手は対右投手で速球系のボールに強く,スロー系,変化系のボールには弱いことがわかります.このことを反映しているのかはわかりませんが,全投球に占める速球系の投球割合が2018年から2020年にかけて減少し,スロー系の投球割合は増加しています.
 5/13まで10本塁打(アメリカン・リーグ1位)を打っていますが,投手の攻め方が速球系からスロー系,変化系に変われば,本塁打はかなり減ることになるでしょう.