「科学する野球」の修正点

  「科学する野球」の投手篇が出版されたのは1984年で,今から38年前になります.その後,打撃篇(1985) ,守備・走塁・練習篇(1985),実践篇(1986) ,実技編(1987) ,ドリル篇(1989) ,トレーニング篇 上(1993),トレーニング篇 下(1994)と続いていきますが,内容がこれまでの古い日本式野球を批判する内容であったため,当時”衝撃の書”として受け止められていた感があります.

 村上豊氏が心血を注いだ「科学する野球」の投球,打撃理論が現在どこまで浸透しているかというと,フライング・エルボーで構える選手が多くなったくらいで,日本の野球界では村上理論を実践している選手はほぼいないというのが現状です.フライング・エルボーについても.「科学する野球」を読んで実践したというわけではないようです,

 本サイトでは,スポーツ科学の側面(基礎的な知識)から「科学する野球」で提唱されている投球,打撃理論の正しさを証明(実験して証明しているわけではないので,仮説の域にとどまりますが)することに取り組んでいますが,動作の分析をおこなっているうちに,動作としては正しくても,動作の根拠となる理論が間違っているのではないかということに遭遇することが多くなりました.

 結果として村上理論を部分的に否定することになってしまいますが,「科学する野球」を否定して批判するということではなく,動作の正しさを補足することを目的としていますので,その点をお断りしておきます.