本塁打が多い球種は?
大谷翔平 球種別本塁打 2018-2020 対右投手 | |||||
---|---|---|---|---|---|
球種 | 2018 | 2019 | 2020 | 合計 | |
速球系 | 4シーム | 9 | 5 | 2 | 16 |
2シーム | 4 | 3 | * | 7 | |
カッター | 1 | 1 | 2 | ||
シンカー | 3 | 2 | 2 | 7 | |
全球種 | 17 | 11 | 4 | 32 | |
スロー系 | SFF | 1 | 1 | ||
チェンジアップ | 2 | 1 | 3 | ||
フォーク | * | * | |||
全球種 | 2 | 1 | 1 | 4 | |
変化系 | スライダー | 2 | 2 | ||
カーブ | 1 | 1 | 1 | 3 | |
ナックルカーブ | |||||
スローボール | * | * | |||
全球種 | 1 | 3 | 1 | 5 | |
全球種 | 20 | 15 | 6 | 41 | |
※引用元:ベースボール・サバント *:投球なし ※SFF=スプリットフィンガー・ファストボール |
- 2018-2020年の本塁打数41本のうち,32本が得意球の多い速球系のボールとなっている.低打率のスロー系と変化系は,それぞれ4本,5本と少ない.
ホームラン1本を打つのに何打数を要しているか
大谷翔平 球種別本塁打率 2018-2020 対右投手 | ||||
---|---|---|---|---|
球種 | 2018-2020 | |||
本塁打 | 打数 | 本塁打率 | ||
速球系 | 4シーム | 16 | 208 | 13.00 |
2シーム | 7 | 38 | 5.43 | |
カッター | 2 | 48 | 24.00 | |
シンカー | 7 | 49 | 7.00 | |
全球種 | 32 | 343 | 10.72 | |
スロー系 | SFF | 1 | 21 | 21.00 |
チェンジアップ | 3 | 112 | 37.33 | |
全球種 | 4 | 133 | 33.25 | |
変化系 | スライダー | 2 | 85 | 42.50 |
カーブ | 3 | 38 | 12.67 | |
ナックルカーブ | 0 | 16 | * | |
全球種 | 5 | 139 | 27.80 | |
全球種 | 41 | 615 | 15.00 | |
※引用元:ベースボール・サバント ※本塁打率=打数÷本塁打数 小数点第3位を四捨五入 ※SFF=スプリットフィンガー・ファストボール *:本塁打なし |
- 速球系のボールの本塁打率(10.72)が最も高く,変化系(27.8),スロー系(33.25)の順になる.
- 大谷選手には速球系のボールよりもスロー系,変化系のボールを主体に攻めた方が,ホームランは打たれにくくなる.
球種別本塁打率のランキング
大谷翔平 球種別本塁打率 ランキング 2018-2020 対右投手 | |||
---|---|---|---|
順位 | 球種 | 球種タイプ | 本塁打率 |
1 | 2シーム | 速球系 | 5.43 |
2 | シンカー | 速球系 | 7.00 |
3 | カーブ | 変化系 | 12.67 |
4 | 4シーム | 速球系 | 13.00 |
5 | SFF | スロー系 | 21.00 |
6 | カッター | 速球系 | 24.00 |
7 | チェンジアップ | スロー系 | 37.33 |
8 | スライダー | 変化系 | 42.50 |
9 | ナックルカーブ | 変化系 | * |
※引用元:ベースボール・サバント ※本塁打率=打数÷本塁打数 小数点第3位を四捨五入 ※SFF=スプリットフィンガー・ファストボール *:本塁打なし |
- 2シームとシンカーの本塁打率が非常に高く,2シームは5.43打数に1本,シンカーは7.00打数に1本の割合で本塁打を打っていることになる.
- 変化系のボールはスライダー,カーブが主体となり,右投手対左打者の場合,どちらも内角低めのボール球の投球割合が大きくなるが,カーブの本塁打率(12.67)は4シームの本塁打率(13.00)よりも高い.一方,スライダーの本塁打率(42.5)は最下位から2番目となっている.
大谷選手が速球系のボールを得意としていることから,2シーム(5.43),シンカー(7.00),4シーム(13.00)の本塁打率が高くなるのは想定内といえますが,苦手とするスロー系,変化系のボールの中でも,カーブ(12.67)の本塁打率が4シームの本塁打率(13.00)よりも高くなっていることは意外でした.カーブを多投する右投手は,4シームを投げるのと同じくらいホームランを打たれるリスクを負うことになります.
OP戦2打席連続本塁打の大谷選手は復活できるか で述べたように,ゴルフスイングが改善されていない大谷選手は,今後,徐々に打てなくなっていくことが予想されます.ホームランがなかなか出ない状況が続いたときに,速球系主体で押してくる投手,または,カーブを多投する投手は大谷選手がホームランを打つのを助けることになると考えられます.