打った後に前脚が残るキム・ジェファン選手

NPBでは見られない打撃動作

 プレミア12の韓国とアメリカの試合で、韓国のキム・ジェファン選手がホームランを打ったニュースをたまたま見たのですが, その打撃動作に大変驚きました。日本人選手にはあまり見られないある動作に気付いた方も多いのではないでしょうか.

打った後も前脚が伸びたまま残っているキム・ジェファン選手
打った後も前脚が伸びたまま残っているキム・ジェファン選手 
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=-H1mOO7fENU

 驚いた動作とは,キム選手がボールを打った後,前足が地面から離れずずっと残っているということです.引用元の動画を見ていただければよくわかると思いますが,これはMLBで見られる打撃動作で,アジア人,特に日本人選手,韓国人選手ではめったにお目にかかれない動作です.NPBでは打った後,前脚が残らない選手がほとんどです.映像を見たときに,アジア人ではこのような動作ができるはずがないという先入観から,ハーフの選手なのかもしれないとそのときは思いました.

ケン・グリフィー・ジュニア選手を参考にしたスイング

 早速,キム選手の動画を検索したところ,サムネイルにケン・グリフィー・ジュニア選手が載っている動画が見つかりました.自動翻訳が非常にわかりづらいのですが,どうやらケン・グリフィー・ジュニア選手の打撃動作を真似てフォームを完成させたということのようです.

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=WbQlybtILJ8
引用したYouTube動画の画像
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=WbQlybtILJ8

 グリフィー選手は誰もが認める天才バッターですから,誰にも教わらずにこの打撃動作を行っていたと思われます.グリフィー選手は,前脚の膝を伸ばすことにより,下肢のエネルギーを上肢に伝達してバットのヘッドスピードを大きくしていました.このような打ち方をすると,体幹が後方に倒れるため,結果として前脚の膝が伸びて前脚のかかとを地面に置く体勢となる傾向があります.後方に倒れた体勢になるため,前脚が残る時間が長くなります.

 グリフィー選手を手本にしてフォームを完成させ,パフォーマンス向上を実現したキム選手は大した選手です.プレミア12では活躍できませんでしたが,ぜひMLBに挑戦してもらいものです.アジア人でもMLBの打撃動作が可能ということを証明したわけですから,日本人選手にも一考の価値があります.