今季の活躍が期待されるアデル選手-ステップの変化

足をあまり上げないステップに修正したアデル選手

 アデル選手と大谷選手を比較する-5つの指標を用いた打撃動作の比較 では,打撃動作の5つの指標で比較したところ,アデル選手が大谷選手をはるかに上回っていることを説明しました.5つの指標は,①グリップの位置が体に密着しているか,②グリップの高さが打ち出しの位置になっているか,③ フライング・エルボー からグリップを上げた反動を利用して,肘を先行させてスイングしているか,④ 空手打法 を行っているか,⑤インパクト後,両手が伸び, 「入」の形 (左打者は「人」の形)になっているか,を用いました.

 ただし,アデル選手にも欠点があり,「一点気になるのは,足を上げてタイミングをとっていることです.速球に対応するには,すり足のほうがよく,足を上げると重心が上下動するため,目線がブレてボールを捉えにくくなる」と述べました.しかし,今季のスプリングトレーニングを見る限りでは,この欠点は修正されているようです.

Jo Adell Spring Training Homerun – 3/18/2022
Adell Spring Training Homerun – 3/18/2022 引用元:https://www.youtube.com/watch?v=BAWU51kgG00Jo

 上のスプリングトレーニング3/18のホームランの動画を見ると,ほとんど足を上げずにステップしていることがわかります.

 続いてこちらは,アデル選手のMLB初ホームランを打ったときの画像です.かなり足を上げてステップしています.

Jo Adell CRUSHES First Career Home Run! 引用元:https://www.youtube.com/watch?v=RWDEqi1v3lo

 スプリングトレーニングの3/18のホームランの動画に戻ります.

 構えの画像とステップ足が着地したときの画像を比較すると,ステップ幅は大きいといえますが,足はほとんど上がっていません.すり足に近いステップに修正することで,速球に対応でき,体の上下動が抑えられるので,ボールも捉えやすくなることが考えられます.

 ステップの修正により,アデル選手の打撃動作には特にこれといった欠点がなくなります.ですから,理論上はかなりの成績が期待されるということになります.ただ,アデル選手は常にフルスイングして,ボールを当てにいかないという特徴がありますから,打率はそこまで見込めないかもしれません.