後ろ肘をフライングエルボーにする理由-ランディ・バース選手のバックスイング

NPBにおけるランディ・バース選手の経歴

ランディ・バース
NPBにおけるシーズン打率の日本記録保持者(.389)であり、史上6人目の三冠王達成者。外国人選手ではNPB史上最多となる2度の三冠王に輝いている。

タイトル
NPB
・首位打者:2回 (1985年、1986年)
・本塁打王:2回 (1985年、1986年)
・打点王:2回(1985年、1986年)
・最高出塁率:2回(1985年、1986年)
・最多安打(当時連盟表彰なし):2回 (1985年、1986年) ※1994年より表彰
・最多勝利打点:1回 (1985年)

NPBその他の記録
・三冠王:2回 (1985年、1986年)※史上6人目
・シーズン最高打率:.389(1986年)(日本記録)
・シーズン40本塁打到達スピード1位タイ: 97試合(1985年)
・25試合連続安打(1983年9月6日 – 1983年10月15日)
・連続試合本塁打:7(1986年6月18日 – 1986年6月26日)(日本記録)
・5試合連続本塁打(1985年4月17日 – 1985年4月22日)
・連続打数本塁打:4(1986年5月31日 – 1986年6月1日)(日本タイ記録)
・連続試合打点:13(1986年6月18日 – 1986年7月4日)(日本記録)
・シーズン最多勝利打点:22(1985年)(日本記録)
・連続試合勝利打点:4(1985年10月9日 – 1985年10月14日)
・オールスターゲーム出場:3回 (1985年 – 1987年

引用元: ウィキペディア

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=YKjPnLm7on4

グリップを下げた反動を利用して,再度グリップを上げ,グリップを上げた反動を利用して,肘を先行させてスイングする

 2度の三冠王に輝き,シーズン最高打率.389の日本記録をもつランディ・バース選手の打撃動作で最も特徴的なのは,彼の最大の長所であるバックスイングです.日本人選手にはあまり見られませんが,ボールを 強く打つためには必須の動作になります.

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=YKjPnLm7on4

 このバックスイングを行う理由は,後ろ肘を背面後方に突き出し,反動を利用して肘を先行させてスイングするためです.いきなり肘を上げるのではなく,いったんグリップの位置を下げて(写真②),その反動を利用して肘(グリップ)を上げます.上方に引っ張ると肘は背面後方に突き出されます.肘 (グリップ)を上げた反動を利用して肘から先行してスイングします.このバックスイング動作を行うためには,後ろ肘を フライングエルボー にしておく必要があります.

 バース選手は,グリップを下げた反動を利用してグリップを再度上げ(背面後方に突き出される),グリップを上げた反動を利用して肘を先行してバットを後方に残したままスイングしています.バース選手がNPBで成績を残せたのも,このバックスイングに負うところが大きいと考えられます.日本人選手にはこのバックスイング動作はなかなかみられず,MLBで活躍できない一因となっています.