堂林選手が覚醒した理由

鈴木誠也選手のアドバイス

 YouTubeの動画では,堂林選手が鈴木誠也選手から「構えた体と平行方向に打ち返す」というアドバイスを受けたことが明かされています.堂林選手は構えで体を捻っているので,右中間方向をセンター方向として打つようにしたら今回のバッティングの覚醒につながったとのことです.

引用元:https://www.youtube.com/watch?v=9qJ11A1cLpM

 この動画を見た人は,体と平行方向に打ち返すことが正しい打ち方だと理解したかもしれません.しかし,それは間違いで,堂林選手が打てるようになったのは,体と平行方向に打ち返すことによってアウトサイド・インに打つことを防止したからにすぎません.

体と平行方向に打ち返すことでアウトサイド・インのスイングを防止する

 大谷選手と重なるところがありますが,堂林選手のようにグリップの位置を体から離したまま体を捻る選手は,グリップの位置が浅くなるため,センター方向から右方向にかけてしかインサイド・アウト気味に打つことができません.ケン・グリフィー・ジュニア選手のようにグリップを体に密着させるバッターなら,体と平行方向ということに関係なく,右方向でもインサイド・アウト気味に打つことが可能になります.

 今後,投手の攻め方がアウトサイド・インに打たせる(左方向に引っ張らせる)ような投球に変わった場合,打率が急降下することになります.アウトサイド・インの打ち方では体幹がバットが一緒に回ってしまい,タメをつくることができないため,強打することができなくなります.構えのときに左脚が開いているのもアウトサイド・インの打ち方を誘発するのでよくありません.また,本来インサイド・アウトに打ちやすい左投手のボールを左方向に引っ張ってしまう傾向があるようです.修正できなければ今後の活躍は難しくなると考えられます.