好調の上林選手が意識している3つのポイント-その3

小久保ヘッドコーチの指導は,村上氏の指摘とまったく同じもの

 好調の上林選手が意識している3つのポイント のうち,今回は3つめのポイントである「左足を止めてしまう部分があるので,内側を使ってしっかり回すようにしている」について解説します.このアドバイスは小久保ヘッドコーチからの指導によるものです.左足を内側を使って回すというのは,左膝が回っていないので打つ方向に向いていないということ,つまり,小久保ヘッドコーチは「左膝を回して打ち返す方向に向けなさい.打ち返す方向に体が向いていないと打てないよ」ということをいっているわけです.これは「科学する野球」で村上氏が指摘している「打ち返す方向に正対して肩とバットを90°に交わらせないとボールを強く打てない」ということとまったく同じです.
 しかし,上林選手は「トップをつくってピッチャーに向かっていくときに,肩が少し入ってしまうクセがあるので,肩が入らないようにずっと気をつけている」とのことで肩を回さないため,打ち返す方向に体を向けることができません.つまり,「左膝を打ち返す方向に向ける」,「肩が入らないようにする」という相反する二つのことを同時に行っていることになります.
 投手はトップから肩を回して捕手に正対した後,腕を振ってボールを投げます.投げる方向に体が向いていないと腕を強く振ることはできませんが,上林選手はトップから肩を回してはいけないと誤解しています.投手でいえば体を三塁側のダッグアウト(右投手の場合)に向けたまま,捕手に向けて腕を振っているようなものです.


誤って肩を回してしまったため,打てたホームラン

引用元:【バットが止まらない】上林誠知が打撃“超”絶好調!! https://www.youtube.com/watch?v=t04MJCheg18


快音が止まらないソフトバンク上林「負けられない」師と仰ぐ内川聖一と“共弾 
西日本スポーツ2021年03月04日06時00分

◆オープン戦 ソフトバンク4−1中日(3日、ペイペイドーム)

 福岡ソフトバンクの上林誠知外野手(25)が止まらない。「7番中堅」で先発し、2回に右翼席へオープン戦1号アーチを架けた。くしくもこの日、ホークスからヤクルトに移籍した内川が巨人戦で一発を放った。これで上林の実戦連続安打は「10」。自主トレをともにし、薫陶を受けてきた師匠との“アベック弾”は、レギュラー獲得へと一直線に突き進む男の一層の励みになったに違いない。

■課題の内角撃ち

 左肘を巧みにたたんで、鋭くバットを振り抜いた。またまた上林が強烈アピールだ。2回2死二塁。中日先発勝野が1ストライクから投じた2球目、内角高めの142キロ真っすぐを完璧に捉えた。美しい放物線を描いた白球は飛距離も十分。右翼席で弾む先制のオープン戦1号2ランだ。

 ベンチの祝福にクールな男の表情も緩む。「うまくスイングすることができた。今年取り組んできていることが継続してできている。自信を持ち、一打席一打席集中して結果を出していくだけ」。宮崎春季キャンプ中から続く実戦の連続安打は「10」に伸びた。

 自主トレもキャンプ中も右肩の動きなどに注意するなど、球の内側を捉えることを意識してスイングを重ねている。「悪いクセが出るとあれがファウルになってしまう。しっかりと内側から出せた。詰まったけどフェアゾーンに飛んでくれた」と納得顔を浮かべた。

 この10試合では23打数14安打12打点。本塁打は2月15日の紅白戦で1本放っていたことに続き、本拠地でも豪快な一発。「長打も自分の持ち味と思っている。一つにこだわらずに、全てで高みを目指していきたい」と、大きな武器の一つを存分に示した形でもある。  (山田孝人)

引用元:https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/nishinippon_nsp/sports/nishinippon_nsp-2000701670?fm=baseball


珍しく肩を回してインパクトしている上林選手 打球は右方向に飛んでいるので,本来ならばもっと肩は回っていなければならないが,ここまで肩が回っているのは上林選手には例外的なこと.

 

 肩を回さないように気をつけている上林選手ですが,誤って肩を回してしまった打席があります.OP戦1号のホームランを打った打席です.この打席ではセンター方向に体が向くまで肩が回っています.打球は右翼席へ飛んでいるので肩はもっと回っていないといけませんが,ゴルフスイングの上林選手がここまで肩が回すことは,まずあり得ないといってもよいくらいです.肩を回している分,ボールに力を伝えることができ,詰まってもホームランになっているのですが,本人はこのことに気付いていないと思われます.また,肩を回しているので上林選手的には失敗の打席となりますが,いつもより肩を回しすぎたことについてもおそらく気付いていないと思われます.