「科学する野球」中心衝突に決着をつける-その2-投球線(球道)を絞り込む

 中心衝突の考え 方で,右打者に対する近めの球,遠めの球,真ん中の球の球道が実際にどのようになっているかを確認しました.左打者に対する球道も右打者と同様になりますが,実際の球道に対して中心衝突させてボールを打ち返す場合,どの方向に打ち返すことになるのかについて考えます.


マウンドの形状

 マウンドとは、野球において投手が投球する区域のことである。上から見ると円形で、土を盛って周囲のグラウンドよりも高くなっている。中央には投手板(ピッチャーズプレート、ラバーとも)と呼ばれる白色の板が埋め込まれている。なお、投手の「登板」という語はこの投手板の位置につくことに由来する。

形状
 直径18フィート(5.4864m)の円形に土を盛り上げた構造で、高さは10インチ(254mm)と決められている。俗にお碗を伏せたような形と言われる。マウンド中央に埋め込まれた投手板は横24インチ(609.6mm)、縦6インチ(152.4mm)の長方形で、本塁の五角形の先端から投手板の本塁側の縁までの距離は60.5フィート(18.4404m)である。投手の投球動作の際には、足が投手板に触れなければならない。投球練習場(ブルペン)では、マウンドはスペースの節約のため円形ではなく横長(蒲鉾形)になっている。

引用元:ウィキペディア


 ウィキペディアによると,マウンドの直径は18フィート(5.4864m)となっています. 仮に長身の投手がアウトステップして,サイドハンドの投球をおこなった場合でも,18フィート(5.4864m)の幅があれば, リリースポイントがマウンドの端にくることはまずないと考えられます.


中心衝突を求めたい場合は,センター返しを意識する

右投手が外角,左投手が内角に投げ,リリースポイントがマウンドの端になったと想定した場合,中心衝突で打ち返される方向の範囲は,交点から投手側の打球線(弾道)に挟まれた範囲になる. 球場:ZOZOマリンスタジアム
引用元:https://baseballking.jp/ns/145718


 投手のリリースポイントがマウンドの端にくると想定した場合,中心衝突させるための打球線(弾道)は左(右投手)の投球線(球道)と右(左投手)の投球線(球道)の間の範囲内に限定されます.
 動画では 投球線(球道)に角度がついているように見えたかもしれませんが,リリースポイントがマウンドの端にくることは考えにくいので,実際の中心衝突の打球線(弾道) の範囲はもっと狭まることになります.つまり,センター方向に打つことを意識することで,中心衝突させることができると考えて差し支えないと思われます.

  • 中心衝突の対象となる球種は速球系のボール(4シーム,2シーム,シンカー,カッター)で,厳密にいえば4シームのみとなる.
  • スロー系(SFF,チェンジアップ,フォーク,スクリューボール),変化系(スライダー,カーブ,ナックルカーブ,スローカーブ,ナックル,スローボール)のボールは中心衝突の対象から外れるため,どの方向に打ち返しても問題ない.
  • 中心衝突を求めたい場合は,センター返しを意識する.
  • 偏心衝突に負けないスイングができれば,どの方向に打ち返してもよい.ただし,両肩を結ぶ線と肩は打球線(弾道)に対して90°で交わらなければならない.
  • 球種,コースごとに中心衝突で打ち返す方向を考えながら打席に立つのは,現実的ではない.


身長2m近いクリス・セールがプレートの端を踏んでサイドスローで投げたとしても,リリースポイントがマウンドの端にくることはない.
引用元:ベースボール・サバント