斎藤隆氏が語る楽天・田中将大の日本適応のカギ

コンタクトの意識が強い日本の打者

 8年ぶりに日本球界に帰ってきた楽天・田中将大投手(32)。メジャーと日本ではボールもマウンドも違い、適応に苦労する投手も多い。13年の楽天日本一メンバーで、田中と同じく、この年8年ぶりにメジャーから復帰した斎藤隆氏(50)が、自身の経験談を基に適応が必要なポイントについて語った。

 田中といえども、7年間のブランクを考えると、「日本仕様」にアジャストするには時間が必要だろう。日本のボールは感覚的にも小さく、僕の場合はさらに軟らかく感じた。指先に力を入れる時、はじくような感覚ではなく、粘りつくような軟らかさ。感覚が違うだけで、変化球の曲がり方も変わってくる。

 例えば、田中がメジャーで多用していたツーシーム。特に左打者の内角ボールゾーンから入ってくるフロントドアは大きな武器だったが、日本のボールではそこまで曲がらない。ただ、あの球はフルスイングしてくるメジャーの打者には有効だが、コンタクトの意識が強い日本の打者にはそこまで必要ないかもしれない。決め球のスプリットもメジャーでは改良を加えているはず。日本に戻り、落ち方もまた変わると思う。球種の選別を含めて、打者の反応などを見ながら調整していくことになるだろう。

引用元:ttps://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2021/01/30/kiji/20210130
s00001173431000c.html


 斎藤隆氏は,ツーシームが「フルスイングしてくるメジャーの打者には有効だが、コンタクトの意識が強い日本の打者にはそこまで必要ないかもしれない」と述べています.
 このサイトでは,村上豊氏の「科学する野球」に基づいて動作の分析をおこなっていますが,「科学する野球」は「ボールを強く打つ」,「ボールをできるだけ遠くに飛ばす」ということが野球の本質であるという前提の下に書かれている野球技術書です.当てるタイプの打者を目指していて,長打は要らないという選手には,このサイトで発信している内容は直接的には役に立たないと思われます.
 ただし,コンタクトの意識が強い打者でも,当てるだけではボールは飛ばないため,実際にはボールを強く打つ動作もミックスされた打ち方をおこなっています.コンタクト型の打者がどのような打撃動作をおこなっているかについても,今後紹介していく予定です.