上林選手が復活するためには何が必要か-その3-グリップの位置に問題あり

なぜ上林選手はゴルフスイングになったのか?-グリップの位置に問題あり

大谷選手のほうがグリップを高く上げるため,上林選手よりはグリップは体に近づきますが,どちらもグリップの位置が体から離れることに変わりはありません.大谷選手のようにグリップを高く上げると,打つときに下げなければならないので,速いボールに対応できなくなるデメリットがあります.
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=VQ3W8vEcu48(左),https://www.youtube.com/watch?v=gs702LIvnfk(右)


 上林選手と大谷選手の構えがよく似ていることに気づかれたことと思います.両選手ともグリップの位置が体から離れています.これが ゴルフスイング になる原因です.
 グリップの位置を体から離すと,脇が空きます.脇が空くと,脇が空くとバットを後ろにタメることができない で述べたように,バットを後ろにタメることができなくなり,肩が回らない状態でボールを打つことになります.ボールを強く打つためには,インパクトの後,打球線(弾道)に対してバットを90°に保ったまま両腕を伸ばさなければなりません.両腕を伸ばすときに力を入れやすいように両肩を結ぶ線も打球線(弾道)に対して90°にする必要があります.

引用元:科学する野球・ドリル篇
インパクト後,ボールを強く打つためには,ボールを飛ばす方向に両腕を伸ばさなければならない.両腕を勢いよく伸ばすためには,伸ばす方向に正対したほうがよいので,両肩を結ぶ線とバットはどちらも打球線(弾道)に対して90°にしなければならない.


引用元:科学する野球・打撃篇
インパクト直前のテッド・ウイリアムズ選手 
肩が回っていることに注目.ユニホームの縫い目に合わせると,両肩を結ぶ線はほぼバットと並行になっている.インパクトでは打球線(弾道)に対して 両肩を結ぶ線とバットは90°になることが予測される.


引用元:https://sabr.org/journal/article/properties-of-baseball-bats/
インパクト直前のハンク・アーロン選手
投手に正対し,両肩を結ぶ線とバットが打球線(おそらくセンター方向から左中間方向)に対してほぼ90°でインパクトしようとしている.顔の向きが大谷選手のようなゴルファーの顔の向きではなく,正面を向いている.


 上林選手と大谷選手は,肩が打球線(弾道)に対して90°になっていないのに,バットだけを90°に保ってボールを打っています.これではインパクト後,打球が飛ぶ方向に腕を伸ばすことが難しくなり,力のあるボールに負けてしまいます.
  上林選手と大谷選手はゴルフスイングでもボールの力に負けずにホームランを打てているのだから,肩が回っていてもいなくても関係ないという意見もあるかと思いますが,両肩を結ぶ線とバットが平行(どちらも打球線に対して90°)にならないのは非常にアンバランスで,打撃の本質から外れています.両選手がこのままゴルフスイングを続けても,一流選手として活躍する可能性はほばないと考えられます.


引用元:https://www.youtube.com/watch?v=gs702LIvnfk
上林選手はバットは打球線(弾道)に対して90°になっているが,両肩を結ぶ線は90°になっていない.この画像はホームランを打ったときのものであるが,たとえホームランを打っても両肩を結ぶ線とバットが平行になっていないのは非常にアンバランスで,打撃の本質から外れている.


 上林選手がゴルフスイングになる原因とパフォーマンスの低下について再度確認します.

①グリップの位置が体から離れる
②ワキが 空く
③ワキが空くとバットを後ろにタメることができない
④肩が回らず手元が先に出てしまう
⑤両肩を結ぶ線が打球線(弾道)に対して90°にならないので,両腕の押出し(テッド・ウイリアムズ選手の プッシュ・スイング ) が不十分となる
⑥力のあるボールに負ける

 ⑥は力のあるボールに限らず,すべてのボールに対して両腕を伸ばす力が不足することになります.速いボールほど力負けする度合いが大きくなります.