巨人メジャー196発スモーク内野手と合意
巨人メジャー196発スモーク内野手と合意 米報道
引用元:日刊スポーツ
2020/12/30(水) 7:03配信
今オフ、積極的な補強を進める巨人がメジャー通算196本塁打の実績を持つジャスティン・スモーク内野手(34=ジャイアンツFA、左投げ両打ち)と契約合意したことが29日(日本時間30日)、明らかになった。米スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者がツイッターで伝えたもので、年俸は600万ドル(約6億3000万円)~700万ドル(約7億3500万円)。
2008年ドラフト1巡目指名(全体11位)でレンジャーズ入りしたスモークは、強打の一塁手として10年にメジャーデビュー。マリナーズ、ブルージェイズ、ブルワーズ、ジャイアンツでプレー。17年には自己最多となる38本塁打、90打点と活躍し、オールスターにも選出された。
身長193センチ、体重99キロの巨漢は、温厚な性格のジェントルマンで、マリナーズ時代には、イチロー、川崎、岩隈らとも一緒にプレーした。

ウィキペディアによると,スモーク選手はスイッチヒッターで,MLB11年間の成績は,1286試合,打率.229,951安打,196本塁打,570打点 となっています.2020年9月21日に DFA( 40人枠から外される)となり、現在は自由契約になっています.
前足が着地するまでの動作は「科学する野球」のチェック項目をクリア
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=eOJE9witwBo





「人」の形で打てていないため,パワーを活かしきれていない


スモーク選手はステップ足が着地してからインパクトするまでに,前脚の膝が伸びていません.これは,ステップ足着地後の 第二動作(前脚の膝関節を伸ばして下肢のエネルギーを股関節を介して体幹に流し,体幹を後傾する動作を利用してスイングスピードを加速させる)がおこなわれていないことを意味します.
つまり,スモーク選手は,ほとんど 第一動作 だけで打っていることになります.質量mの大きさを活かした第一動作による一次エネルギーの利用に止まっていて,二次エネルギーを利用していないのは非常にもったいないことです.MLBで活躍する選手は,第二動作を利用して「人」の形で打っています.
NPBで活躍できるか
渡部健人選手(西武ドラフト1位)のバッティング でも述べましたが,NPBでは投手のボールの力がMLBよりも劣るため,重量級の選手であれば,第一動作による一次エネルギーの利用のみでも,活躍できる可能性があります.
スモーク選手の2020年の成績は,36試合,打率.176,5本塁打,15打点 となっており,この数字を見るとNPBでも活躍できないのではないかと考えがちですが,NPBの投手力であれば,ある程度成績を残せるのではないでしょうか.
打率が低く,三振が多い選手ですが,足をほとんど上げないステップで重心の上下動が少ないため,本来ならばボールを捉えやすいはずです.それでも打率が低く,三振が多いのは,大振りしていることが原因と考えられます.
NPBでも長打一辺倒の大振りを続けるならば,打率は低いままでもホームランはある程度残せると考えられます.