「人」の形で打つ-大谷翔平,アーロン・ジャッジほか

「人」の形で打つ大谷選手-「科学する野球」村上豊氏の指摘

2019年12月2日 投稿

村上豊氏の指摘

 日本人打者のほとんどは,打った後前脚がすぐに離れてしまいます.MLBの打者のように前脚が残りません.なぜ,このようになるかというと,「人」の形で打っていないからです

 「人」の形で打たなければならないことは,「科学する野球」の著者である村上豊氏によって,30年以上前にすでに指摘されています.右打者であれば「入」の形になります.

 着地した前脚の膝関節を伸展することによって生み出される下肢のエネルギーを股関節を介して体幹,上肢に伝達し,鋭く体幹を回旋,後傾してスイングスピードを加速します.後傾するため,打った後,前脚が伸びたまま残ります.

 村上氏は「人」の形で打つ際に,前脚に体重を乗せて軸として打つことの重要性を説いていましたが,運動連鎖を利用してステップに伴う運動エネルギーを次の運動へ移していくためには,着地のときに前足で前方移動にブレーキをかけなければならないので,前脚に体重が完全に移ることはありません.

 日本人選手はこの「人」の形で打つ打法を身についていないため,MLBの投手の球威に力負けして,実績を残せていないのが現状です

Shohei Ohtani Home Run Swing Slow Motion 2018-11(#8)
「人」の形で打つ大谷翔平選手
「人」の形で打つ 大谷翔平選手 引用元:https://www.youtube.com/watch?v=uOYjB3H2eOo

NPBでも「人」の形で打っていた大谷選手

 大谷選手が 「人」の形で打ってい ことは,能力の非凡さを証明しています.この打法では,下肢のエネルギーをスイングスピードに利用できるため,飛距離が出ることが特徴です.

 この打法を身に付ければ必ずMLBで40本ホームランを打てるかというと,必ずしもそうとはいえませんが,MLBで活躍するには必要不可欠な動作といえます.大谷選手は当てるのがうまいので,個人的にはアベレージヒッターのほうが成功するのではないかと思います.

Shohei Ohtani 1000fps Baseball Swing Home Run Hitting Mechanics
NPBでも 「人」の形で打っていた大谷翔平選手
NPBでも「人」の形で打っていた大谷翔平選手 

 大谷選手はNPBでは前足を上げてステップしていましたが,MLBでは投手の球速が速く,前足を上げると差し込まれてしまうため,少しだけ足を上げるステップに修正しています.

 動画を見ると日ハムのときからすでにこの日本人にはなかなか真似できない打法を修得していることがわかります.成績は別として,素質自体はすばらしいものを持っている選手といえます.

「人」の形で打つキム・ジェファン選手
完全な「人」の形にはなっていないキム・ジェファン選手 
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=-H1mOO7fENU

 因みにキム・ジェファン選手も「人」の形で打とうとしていますが,体幹の後傾が少し足りていません.大谷選手の方が完全な「人」の形になっています.

イエリッチ選手のバッティング-日系三世の強打者

2019年12月4日 投稿

日系三世の強打者

 ナショナルリーグで2年連続で首位打者となったクリスチャン・イエリッチのバッティングを見てみます.今シーズンは本塁打も44本記録しており,長打力も兼ね備えています.ウィキペディアによると、母方の祖父が日本人でクォーターとのことです.

 母方の祖父はミネオ・ダン・オダという日本人であり,その血が1/4流れる日系三世である。母方の祖母はドイツ,イギリス,オランダ,スコットランドの血を引く家系であり,フットボール選手だった曽祖父のフレッド・ジャーク(英語版)はNFLで殿堂入りを果たしている.父方はクロアチア移民の家系.弟のコリン・イエリッチは2015年にドラフト29巡目でアトランタ・ブレーブスに入団した捕手で,2016年12月24日に当時兄が所属していたマーリンズとマイナー契約をした.

引用元: ウィキペディア

選手情報

・2010年のMLBドラフト1巡目(全体23位)でフロリダ・マーリンズから指名。
・2016年、シルバースラッガー賞を受賞。38二塁打(リーグ9位タイ)と21本塁打、リーグ9位の98打点を記録。 
・2017、第4回WBCのアメリカ合衆国代表に選出。3月22日の決勝プエルトリコ戦に勝利し、初優勝。打率.292の
 成績で大会最優秀外野手となる。
・2018年8月29日のシンシナティ・レッズ戦では6安打を記録し、自身初のサイクル安打を達成。
・2018年9月17日のレッズ戦で再びサイクル安打を記録し、1シーズンで同じ相手に2度サイクル安打を達成した
 MLB史上初の選手となる。
・2018年、首位打者のタイトルを獲得。147試合、打率.326、36本塁打、110打点、22盗塁、出塁率.402を記録。
・2018年、チームを7年ぶりの地区優勝へ導き、ナショナルリーグMVPを受賞。

引用元: ウィキペディア

「人」の形で打つことは,MLBで活躍するための最低限の打撃動作

Christian Yelich Home Run Swing Slow Motion 2018-1(#32)
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=JhfrNGT09Gc

 動画ではイエリッチ選手のホームランのスイングを横方向から見ることができます.ボールのコースによってスイングは変わりますが,ほぼ真ん中寄りのボールをホームランにしています.

 大谷選手とは違い,前足を上げてステップしていますが,タイミングをとることが上手く,速球,変化球どちらにも対応できる選手のようです.バックスイングでは,後ろ肘を フライング・エルボー にして,ヒッチ動作で肘を上げ,反動をつけて肘を先行させていることがわかります.

 前足の着地後,下肢からエネルギーを上肢に伝達して,バットのヘッドスピードを大きくし,インパクトでは 空手打法 でボールを打っています.

  体幹を後方に倒す動作の中でバットのヘッドスピードを大きくしているため,インパクト後は 「人」の形 になり,軸足で体重を支えステップ脚が伸びたままかかとを地面に置く体勢になります.

 この動作はMLBで活躍している選手なら誰もが行っている動作であり,日本人選手がMLBである程度の成績を残そうとするならば,身に付けておくべき最低限の動作になると考えられます

「人」の形で打つ イエリッチ選手
「人」の形で打つ イエリッチ選手 
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=JhfrNGT09Gc
打った後、ステップ脚が伸びたまま残るイエリッチ選手
打った後,ステップ脚が伸びたまま残るイエリッチ選手 
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=JhfrNGT09Gc

120㎏の重量級でも「人」の形で打つプリンス・フィルダー選手

2020年12月14日 投稿

選手情報

  • 身長:約180.3 cm
  • 体重:約124.7 kg
  • 右投左打
  • 1999年 MLBドラフト1巡目(全体7位)
  • 2005年6月13日にブルワーズとメジャー契約を結んだ。同日のタンパベイ・デビルレイズ戦で7番・指名打者としてメジャーデビューを果たすが、4打数無安打に終わる。
  • 2006年は、出場試合数(157)・安打数(154)・複数安打試合(41)はチーム1位で、28本塁打は新人ではリーグ最多となった。本塁打と打点(81)は球団新人記録となり、新人王の投票では7位に入った。
  • 2007年9月15日にはシーズン46本目の本塁打を放ち、リッチー・セクソンとゴーマン・トーマスが持つ球団記録45を更新。9月25日のセントルイス・カージナルス戦で50本塁打に到達し、史上初となる親子でのシーズン50本塁打を記録。また、23歳139日での達成はウィリー・メイズの24歳137日を上回る史上最年少記録となった。この年は本塁打王のタイトルとシルバースラッガー賞を獲得した。
  • 2014年は開幕ロースター入りしたが、5月17日から椎間板ヘルニアで離脱。5月23日に15日間の故障者リスト入りした。以後、戦列に復帰せず、2006年にレギュラー定着以来、毎年157試合以上に出場し続けてきたが、42試合の出場に留まった。
  • 2015年6月26日、トロントで行われたブルージェイズ戦で12号本塁打を放ち、MLB通算300本塁打を達成した。 父セシルもMLB通算319本塁打をマークしており、親子での300本塁打到達はボビーとバリーのボンズ親子に続き、MLBで2組目。
  • 2016年は再び首の痛みに襲われ、7月に故障者リスト入りした。その後、一昨年以来2度目の椎間板ヘルニア手術を受けたが、ドクターストップがかかり、現役引退することになったと複数の米メディアが報じた。8月10日に記者会見し、正式に引退を表明した。
  • 1611試合、打率:.283、本塁打:319、打点:1028(MLB12年)

 西武ライオンズドラフト1位の 渡部健人 選手が,「人」の形で打てていないことに言及しましたが,同じ重量級のプリンス・フィルダー選手(32歳で引退.通算319本塁打)がどのような打撃動作をおこなっているかをチェックします.

Prince Fielder Slow Motion Home Run Baseball Swing – Hitting Mechanics Detroit Tigers
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=SLZ6dmURbsE
「人」の形で打つプリンス・フィルダー選手

 ウィキペディアによると,「身長約180cmと現代のメジャーリーガーとしては低身長ながら、体重は120kg以上あった」と記載があります.

 フィルダー選手は前脚の膝関節を伸展して,下肢のエネルギーを上肢に伝達する 第二動作 を行い,「人」の形で打っています.重量級だからこの動作ができないということはありません.

「人」の形で打つ と,後ろ足に体重がかかるため,前脚の膝関節が伸びて,前足のかかとで支える形になる. 渡部健人選手のように打った後,すぐに膝が曲がらない.
フライング・エルボー からバックスイングを行うフィルダー選手.この動作はいったんグリップを下げているところ.
このグリップを下げるときに,フィルダー選手のように肘が上がる選手も見受けられる.
この後,グリップを下げた反動を利用して肘(グリップ)を上げ,その反動を利用してスイングに入る.

667本塁打を打ったプホルス選手のバッティング-カージナルス時代とエンゼルス時代との比較

2021年5月10日 投稿

エンゼルス・プホルスに「戦力外通告」

エンゼルス・プホルスに「戦力外通告」 歴代5位の667本塁打 現役続行希望も高額年俸ネック
5/8(土) 5:30配信

 エンゼルスは6日、歴代5位で現役最多667本塁打のアルバート・プホルス内野手(41)の事実上の戦力外を発表した。

 マリナーズのイチローがメジャーに移籍した01年。カージナルスにも新星が現れた。当時21歳のプホルス。同じ4月2日にデビューし、メジャー1号も同じ4月6日だった。この年、打率・329、37本塁打、130打点をマーク。新人王はア・リーグはイチロー、ナ・リーグは満票でプホルスが選ばれた。

 当時は「ステロイド全盛」の時代。イチローがスピードとバットコントロールで旋風を巻き起こせば、プホルスは筋肉増強剤とは無縁のしなやかな肉体から繰り出すパワーと技術で魅了した。ドミニカ共和国出身だが、家は貧しく、16歳で米国ニューヨークに移住。若くしてスターになったが、浮かれることなく、常に冷静で紳士的だった。9月11日、米中枢同時テロが発生。MLBは1週間の中断後、「テロに屈しない強い米国」の象徴としてシーズンは続行された。米国の野球ファンは、殿堂入りが確実視される2人のプレーに歓喜した。

 それから20年。イチローが19年に引退し、01年を知る最後の選手だったプホルスがエンゼルスから事実上の戦力外通告を受けた。本人は現役続行を希望するが、年齢や打撃の衰えなどから米メディアは「移籍先探しは難しい」とみる。一時代の終焉(しゅうえん)を告げる一日となった。

引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/782cd0926f9d525daadb327284f9a16891cfa6a1

プホルス選手の情報

  • 身長:約190.5 cm
  • 体重:約106.6 kg
  • 右投右打
  • 1999年 MLBドラフト13巡目(全体402位)
  • 首位打者1回:2003(.359),本塁打王2回:2009(47),2010(42),打点王1回:2010(118),最多安打1回:2003(212)
  • メジャーデビューから10年連続での3割30本100打点を達成。
  • しばしば薬物使用が噂になるが,現在のところ使用した証拠は何ら存在せず、憶測で疑われているのみである。一般的にはクリーンな選手として評価されているため、将来の野球殿堂入りが確実視されている。
  • ステロイド使用の疑いに対して不快感を露にしており、「昨年は6回検査を受けた。それで不十分だと言うならば毎日だって検査を受ける。もし検査で陽性反応が出た場合、これまで稼いだ年俸の全てを球団に返上する」とまで発言して、ステロイドに対して極めて厳格な姿勢をとっている。
  • 敬虔なキリスト教徒として知られ、本人は「社会的規範」になることを目指している。チャリティ活動に熱心で、特にダウン症児とその家族の支援に力を注いでいる。というのも、2000年1月1日に結婚したデイドル夫人の連れ子である娘のイザベラがダウン症児であるためである。
  • 2005年、プホルス一家はダウン症児とその家族の生活を支援するための基金を設立した。それらの支援活動が高く評価され、2008年10月25日、ロベルト・クレメンテ賞がプホルスに贈られることがメジャーリーグベースボール機構より発表された。

    ※ウィキペディアより引用

カージナルス(2001-2011)とエンゼルス(2012-2021)での成績の違い

2011年オフにエンゼルス入りして以来、下半身の負傷に悩まされ続けている。2012年シーズンに右ひざの手術を受けたのを皮切りに、翌13年はシーズン途中で左足の足底腱膜炎の手術を受け後半戦を棒に振った。さらに15年オフに右足の手術、翌16年オフにも右足の足底腱膜の手術を受けており、毎年のように手術を受けざるを得なかった。また手術を受けることでオフの調整も順調に進まず万全の体調でシーズンに臨めないこともあり、近年は守備機会が減りDHでの出場が多くなっている。

引用元:ウィキペディア

 引用文には,エンゼルスに移籍した2012年以降,下半身の負傷のため毎年のように手術を受けざるを得なかったと記載があります.

 このコンディション不良の影響により,プホルス選手の成績はカージナルス(2001-2011)時代の好成績から急降下しています.

カージナルスとエンゼルスでの成績の比較(~2020)
球団試合安打本塁打打点打率
カージナルス
2001-2011
11年間
1,7052,0734451,329.328
エンゼルス
2012-2020
9年間
1,1571,163217771.257
MLB:20年2,8623,2366622,100.299
引用元:ウィキペディア

 カージナルスでプロ1年目から10年連続で3割以上をキープ(11年目は.299)していた打率が,エンゼルスの9年間で.257まで落ち込んでいます.

カージナルス時代のバッティング

Albert Pujols Perfect Swing
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=V89JddTPKB4

 動画はオールスターのホームランダービーでのバッティングです.おそらくカージナルス在籍時のものと思われます.スイングの途中から始まっており,構えなど始動は確認できませんが,「入」の形で打っていることは確認できます.

 また,ケン・グリフィー・ジュニア選手と同様にインパクト後,後ろ腕をバットから離す動作も見られます.

「入」の形で打つプホルス選手 両腕もきれいに伸びている
後ろ腕をバットから離して肩が回らないようにしているプホルス選手.
インパクト後,両腕を伸ばしてボールに力を伝えるときに,打球線(弾道)に対して肩とバットを90°に保っていないとボールを強打できないため.
この後ろ腕をバットから離す動作はケン・グリフィー・ジュニア選手にも見られる.

エンゼルス時代のバッティング

Albert Pujols Home Run Swing Slow Motion 2019-1(#3)
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ffhcxcINLMw
肩を回してもバットは後ろにタメられている.
肩を回して,肩とバットを打球線(弾道)に対して90°近くになっているため,顔の向きが正面を向いている. 
前脚の膝が曲がったままインパクトしていることから,下肢のエネルギーを利用せずに打っていることがわかる.
トップ・ハンドの掌屈,ボトム・ハンドの背屈が見られず空手打法になっていない.
インパクト後,両腕が完全に伸びていないので,ボールに十分な力が伝わっていない.
下肢のエネルギーを取り込んでいないため,「入」の形で打てていない.

 この動画は2019年(131試合,打率.244,23本塁打,93打点)のものです.フライング・エルボー から肘を先行させバットのタメをつくっているところはよいのですが,インパクトでは 空手打法 になっていません.

 また,前脚の膝が曲がったままインパクトしていることから,下肢のエネルギーを利用せずに打っていることがわかります.下肢のエネルギーを取り込んでいないため,「入」の形 で打てていません.この打撃動作の内容で667本もホームランを打てるはずがないということになります.

 2012年からの下半身の負傷の影響により,カージナルス時代のすばらしいバッティングから別人のバッティングに変わってしまったのはとても残念なことです.

「入」の形で打つ-アーロン・ジャッジ

2021年7月25日 投稿

アーロン・ジャッジ選手の情報

  • 身長:約200.7 cm
  • 体重:約127.9 kg
  • 右投右打
  • 2010年のMLBドラフト31巡目(全体935位)でオークランド・アスレチックスから指名されたが、カリフォルニア州立大学フレズノ校へ進学した。
  • 2013年のMLBドラフト1巡目追補(全体32位)でニューヨーク・ヤンキースから指名され、7月12日に契約。
  • 2017年7月7日のミルウォーキー・ブルワーズ戦で5回にジョシュ・ヘイダーからシーズン30本塁打を記録し、ディマジオが持つ球団新人本塁打記録を抜いて球団新人本塁打記録を更新した。
  • 2017年9月20日のミネソタ・ツインズ戦でシーズン100打点に到達。球団新人史上4人目となるシーズン100打点を記録すると同時に、球団史上8人目となるシーズン100得点、100打点、100四球を記録した。
  • 2017年9月25日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でシーズン49号本塁打を記録し、1987年にマーク・マグワイアが記録した新人シーズン本塁打記録に並び、同日中にトレバー・ケーヒルから2本目となるシーズン50号本塁打を記録し、新人シーズン本塁打記録を更新した。
  • 424試合、打率:.272、本塁打:119、打点:268(MLB5年、2020年まで)

    ※ウィキペディアより引用

「入」の形で打つアーロン・ジャッジ選手

Aaron Judge Home Run Swing Slow Motion 2018-4(#PS1)
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=04rd1pi0qT0
  • フライング・エルボーで構えている(手で構えず,肘で構えている)ので,後ろ肘を上げた反動(ヒッチ動作)を利用して肘を先行させてスイングすることができる.
  • 軸足を斜めに閉じて構えているため,後ろ腰に捻りが入っている.
  • 後ろ腰に捻りを入れておくと,捻り戻しでステップできるので,重心の上下動が抑えられ視線がブレないという利点がある.
  • この動画では足を上げてステップしているため,重心が上下動して視線がブレてしまい,捻り戻しによるステップの利点が活かされていない.
  • 後ろ腰の捻り戻しでステップしているため,ステップ幅が小さい.
  • 前足が着地したときに前脚の膝があまり曲がっていない.
  • 後ろ足がフリーフットになっているので,ステップによる前方移動にブレーキがかかっている.一次エネルギー が効果的に利用されていることがわかる.
  • 前脚の膝が伸び,上体が後傾して,「入」の形で打っている.下肢のエネルギーを 二次エネルギー として取り込んでいることがわかる.
  • インパクトで顔が前方に向いており,ゴルフスイングにはなっていない.
「入」の形で打つアーロン・ジャッジ選手
  • 前脚の膝を伸ばすことによって,下肢のエネルギーが股関節を介して体幹,上肢に流れ,体幹が後傾する際に体幹を鋭く回旋させることで,スイングスピードを速くしている.
  • 「入」の形で打つと,体幹が後傾し体重が軸足にかかるので,インパクト後,前脚が残る.
  • 「入」の形(左打者は「人」の形)で打っていない場合,打った後すぐに前足が地面から離れる.

「人」の形で打つ-コディ・ベリンジャー

2021年12月10日 投稿

選手情報

  • 身長:約193 cm
  • 体重:約92.1 kg
  • 左投左打
  • 2013年のMLBドラフト4巡目(全体124位)でロサンゼルス・ドジャースから指名。
  • 2017年4月25日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦にて「8番・左翼手」で先発出場してメジャーデビュー。
  • 2017年7月15日のマイアミ・マーリンズ戦では球団史上9人目、ロサンゼルス移転後では3人目、球団新人史上初のサイクルヒットを達成。
  • 2017年9月22日のジャイアンツ戦で3回にジェフ・サマージャから39号本塁打を記録し、当時のナショナルリーグのシーズン新人本塁打記録を更新。
  • 2017年オフにはニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジとともに、満票で新人王を受賞。
  • 2019年8月2日のサンディエゴ・パドレス戦で球団史上最速での通算100本塁打を達成。
  • 2019年オフにはドジャースでは2014年のクレイトン・カーショウ以来5年ぶり、球団史上12人目となるナショナルリーグMVPを受賞した。最終成績は打率.305、47本塁打、115打点。

※ウィキペディアより引用

「入」の形で打つコディ・ベリンジャー選手

Cody Bellinger Slow Motion Baseball Swing Hitting Mechanics
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=rEQmSaHWnEU
※以下の画像はこの動画より引用.
前足が着地しても,肩を回さずにグリップの位置を後方に残している.
前脚の膝を伸ばして下肢のエネルギーを体幹,上肢に取り込み,上体を後傾して体幹を鋭く回転してスイングスピードを加速している.

 前足が着地したときは上体が立っているが,「人」の形で打っているタメ,インパクト後,上体が後傾している.

インパクト後,両腕を伸ばすベリンジャー選手.
肩とバットを打球線(弾道)に90°で交わらせた状態で,ボールを押し込んでいれば,両腕を伸ばした方向と打球線(弾道)と一致する.
この画像ではやや右寄りに両腕が伸びているので,右中間方向に打球が飛んでいると考えられる.
ベリンジャー選手は「人」の形で打った後,イエリッチ選手のように,後ろ足に体重を残して前脚をかかとで支える体勢にはなっていない.
選手により個人差があり,ケン・グリフィー・ジュニア選手のように,インパクト後,すぐに体重を前足に移す選手もいる.
打った後,すぐに走る選手も,体重を前足に移すので,膝が伸びた状態で前脚が残る体勢にはならない.
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