大谷選手のインパクトでの顔の向きはゴルファーと同じ

ハンク・アーロン選手との比較

2020年7月29日 1号ホームラン チェンジアップ 80.9mph センター(右中間寄り)方向
引用元:ベースボール・サバント
ゴルフスイングで打つ大谷選手 肩が回っていないのにボールを打っている.
引用元:ベースボール・サバント             

 画像は 大谷選手の得意な内角低めのボール をホームランしたときのバッティングです.大谷選手はグリップを体から離して ワキが空いたままスイングする ため,肩が回らず手元が先に前方移動します.バットのタメがないまま打っているのですが,フック・グリップで構え, 空手打法 で打つことはできています.

大谷選手(左)とハンク・アーロン選手のインパクト時の顔の向き
引用元:YouTube(ベースボール・サバント),科学する野球・打撃篇(右)

 ハンク・アーロン選手は,両肩を結ぶ線が打球の方向に直角になるまで肩を回しており,インパクトで顔が前方に向いています.大谷選手は打球が センター(右中間寄り) に飛んでいるので,肩はもっと回っていなければなりませんが,肩を回さずに打っています.そのため,顔は前方に向かず,地面に置いたボールを打ったゴルファーと同じ顔の向きになっています.

王貞治選手のスランプの原因

引用元:科学する野球・投手篇

 「科学する野球」に,王貞治選手のスランプがゴルフ打法に起因していたことについて言及した箇所がありますので,引用します.

 プロ野球選手のゴルフ愛好者はずいぶん多くなったものです.とくにシーズン・オフでは,トレーニングにもってこいという訳で,目下大流行.それはそれで結構だが,ゴルフに凝り出し,ゴルフ理論を下手にバッティングに採りいれると惨めなことになる.そのよい一例が,一九七三年,三冠王となった王貞治選手のこのバッティング・フォーム.このフォーム(図1-①)は,一九七三年の六月頃, なかなかホームランが出なくて悩んでいた時のもので,これは明らかにゴルフ.これではいかな王選手でもスランプに喘いだのは当然.このあと王選手がどのようにして立ち直ったのか,私は知らないが,とにかくこの大打者をしてさえも,野球(バッティング)でゴルフをやるとこの通り.スプリング・キャンプに入っても,シーズン・オフ中にやったゴルフの味が忘れられず,ティー・バッティングでゴルフの練習をして楽しんでいる選手が多く見受けられる.これではよい打撃成績は望むべくもない.タメて打つという点では,バッティングもゴルフも変わりはないが,その打つ動作,力の求め方が違うことを,頭でも,体でもわかっていないで,ゴルフも野球も同じであるとかわかったようなことをいっていると,みじめなことになる.

引用元:科学する野球・投手篇