脇が空くとバットを後ろにタメることができない

ワキが締まると,グリップが前に出るのを防ぐことができる

ワキは締めるのではなく,空手打ちで締まる で,フック・グリップで空手打ちを行うことによって,脇が締まることを紹介しました.脇が締まると,肩を回してもバットを後ろに残してスイングのタメをつくることができます.

肩を回してもバットを後ろにタメているジョー・ディマジオ選手
引用元:科学する野球・打撃篇

 脇が締まるとなぜディマジオ選手のようにバットを後ろに残せるかというと,脇が締まることで後ろ腕の上腕(肩から肘までの部分)が体に密着し,グリップの前方移動にブレーキをかけることができるからです.そのため,肩を回してもグリップの位置を固定することができます.もちろん脇が締まるためには,構えでグリップの位置を体に近づけておくことが前提となります.

バットを後ろにタメるための条件

 さらに,写真( ディマジオ選手 )のようにグリップを体に密着した(ワキが締まった)状態でフック・グリップにすると,バットを体に巻きつけるように後ろに残すことができます.

①フック・グリップで構える
※フック・グリップで構えると,後ろ肘が捕手側に張り出し,フライング・
  エルボーになる.

②構えでグリップの位置を体に近づけておく

の二つがバットを後ろにタメるための条件になります.

肩を回さずにボールを打つ大谷翔平選手 スイングのタメがつくられていない.
引用元:YouTube

 同じフック・グリップで構えても,大谷選手のようにグリップの位置が体から大きく離れると,脇が空くため上腕が体に密着せず,肩を回すことに伴うグリップの前方移動にブレーキをかけることができなくなります.
 実際にやってみるとわかりますが,脇が空いたまま肩を回してバットを後ろに残そうとしても,肩が回るのと一緒にグリップも前方に出てしまいます.そして肩を回したつもりでも実際にはあまり回っておらず,手元が思ったよりも前に出て,手で打ちに行っていることに気づきます.これは写真の大谷選手の打ち方(ゴルフ・スイング)と同じです.ゴルフ・スイングについては,詳しくは,新田打法で打つ大谷選手 をご覧ください.
 大谷選手の打撃動作にみられる重大な欠点 でも説明していますが,グリップの位置を体から大きく離すことが大谷選手の打撃不振の元凶になっています.