アデル選手と大谷選手を比較する

ジョー・アデル選手の打撃動作を確認する

 2017年のMLBドラフト1巡目(全体10位) のジョー・アデル選手と大谷選手の打撃動作を比較してみます. ウィキペディア によると,体格はアデル選手 が190.5 cm,94.3 kg ,大谷選手が 193 cm,95.3 kgとほぼ変わりません.

グリップを体に密着して構えるアデル選手.
バックスイングで後ろ肘を背面後方に突き出し,グリップをさらに体に密着させるアデル選手.

 アデル選手は,構えでグリップを体に密着させ,バックスイングでケン・グリフィー・ジュニア選手のように後ろ肘を背面後方に突き出して,グリップが前に出ないようにしています.高さも打ち出しの位置にあり,肘を先行させてバットを後ろにタメてスイングすることが可能です.

フライング・エルボー から,いったんグリップの位置を下げ,胸の前を空けるアデル選手.この後,グリップを上げた反動を利用して,肘を先行させてスイングする.
空手打法 を行うアデル選手.
インパクト後,両腕が伸び, 「入」の になっているアデル選手.

5つの指標を用いた打撃動作の比較

 アデル選手と大谷選手を比較する際の指標として,以下の①から⑤を用います.①グリップの位置が体に密着しているか,②グリップの高さが打ち出しの位置になっているか,③ フライング・エルボー からグリップを上げた反動を利用して,肘を先行させてスイングしているか,④ 空手打法 を行っているか,⑤インパクト後,両手が伸び, 「入」の形 (左打者は「人」の形)になっているか.

 大谷選手が④と⑤しかクリアしていないのに対して,アデル選手は①から⑤のすべてをクリアしています.さすがにドラフト1巡目に指名される選手だけあって,素材が 違うようです. MiLB.com によると,今季のMLBの成績は,9/13現在で打率 0.165,ホームラン3本 となっています.成績は大谷選手よりも下回っていますが,打撃動作は大谷選手をはるかに上回っています.今後,MLBを代表する打者に成長するのではないでしょうか.総合力,将来性ではアデル選手がはるかに上ですが、大谷選手のほうが出場機会を与えられています.

 一点気になるのは,足を上げてタイミングをとっていることです.速球に対応するには,すり足のほうがよく,足を上げると重心が上下動するため,目線がブレてボールを捉えにくくなることが考えられます.

画像の引用元:YouTube