「人」の形で打つとアップスイングになる-投球の軌道とバットの軌道が一致する利点

「人」の形で打つと上体が後傾する

 対右投手で高めが打てないのは大谷選手だけではない-「人」の形で打つとスイングは上向きになる で述べたように,「人」の形(右打者は「入」の形)で打つと,スイングの軌道が少し上向きになり,テッド・ウイリアムズ選手が行っていたアップスイングを実現することができます.

Ken Griffey Jr. Home Run Swing – Hall of Fame
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=p0t1KQpDA6w
Ken Griffey Jr. Home Run Swing – Hall of Fame
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=p0t1KQpDA6w

  グリフィー選手のインパクト前とインパクト後の上体を比較すると,インパクト後,上体が後傾しているのがわかります.これは「 前足を着地して,ステップに伴う前方移動にブレーキをかける第一動作」の後,「ステップ脚の膝関節を伸ばして,下肢のエネルギーを体幹に取り込んで,体幹を後ろに倒す第二動作」を行っているからです.

Aaron Judge Home Run Swing Slow Motion 2018-4(#PS1)
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=04rd1pi0qT0
Aaron Judge Home Run Swing Slow Motion 2018-4(#PS1)
引用元:https://www.youtube.com/watch?v=04rd1pi0qT0

 アーロン・ジャッジ選手もグリフィー選手と同様に「入」の形(左打者は「人」の形)で打っており,インパクト後,上体が後傾していることを確認できます.

上体を後傾するときの体幹の急激な回旋を利用して,スイングスピードを速くする

 下肢のエネルギーを体幹、上肢に伝達する第二動作では,前脚の膝関節を伸展すると,体幹が後方に倒れ,左肩が後方に引っ張られ,右肩が前方に押し出されます(右打者の場合).この体幹の急激な回旋を利用してスイングスピードを速くします.
 のけぞるようにスイングすることになるため,スイングの軌道が少し上向きになり,投球の軌道とバットの軌道が一致する時間が長くなるため,ボールにより大きな力を伝えることができます. 

引用元:https://improveyourhitting.com/knowledge/bad-hitting-cues/

 「人」の形で打つと,上図のThe williams Stroke(テッド・ウイリアムズ選手のアップスイング)になるため,投球の軌道とバットの軌道が一致する時間が長くなり,impact zone(インパクトゾーン)が大きくなります.