MLBでの右対右の攻め方-外角低めに投げるのは常套手段

 MLBで右対右の場合の投球パターンを全球種,速球系,スロー系,変化系に分けてまとめます.2018年から2020年までのデータを使います.

全球種

引用元:ベースボール・サバント

 全球種では,投球数の28.4%が外角低めのボールゾーンに集中しています.外角低めのストライクゾーン7.1%と合わせると35.5%が外角低めに投げられています.右対右の場合,外角低めに投げるのが常套手段になっているということです.実際に外角低めのコースを打者は打てていません.

速球系(Fastballs:4シーム,2シーム,カッター,シンカー)

引用元:ベースボール・サバント

 速球系では,外角低めと内角高めの投球割合が大きく,ストライクゾーンとボールゾーンを合わせると,外角低めが23.2%,内角高めが17.5%になっています.実際に外角低めと内角高めは打てていません.

スロー系(Offspeed:SFF,チェンジアップ,フォークボール,スクリューボール)

引用元:ベースボール・サバント

 スロー系では,SFF(スプリットフィンガー・ファストボール)などの落ちるボールが主となるため,低めにボールが集中しています.低めのボール球の割合が大きく,高めに浮くと真ん中,内角寄りのコースが打たれています.

変化系(Breaking:スライダー,カーブ,ナックルカーブ,スローカーブ,ナックル,スローボール )

引用元:ベースボール・サバント

 変化系では,スライダー,カーブという外に逃げる球種が主となるため,投球数のほぼ半数が外角低めに投げられています.外角低めのストライクゾーンが9.0%,ボールゾーンが45.1%ですから,合わせて54.1%が外角低めのコースに集中しています.外角低めにストライクゾーンから外れるボールを投げるのが定番の攻め方になります.

 当然と言えば当然ですが,左対左の分析と同様の結果となりました.速球系は外角低めと内角高めに,スロー系は落ちるボールを低めのボールゾーンに,変化系はストライクゾーンから外れるスライダー,カーブを外角低めに投げるのが定番の攻め方になります.打者によって攻め方が変わる部分はありますが,左対左と同様に右対右の投手の攻め方はMLBでもNPBでも大差ないと思われます.