「 green 」一覧

「科学する野球」の中心衝突に決着をつける-その2

 中心衝突の考え 方で,右打者に対する近めの球,遠めの球,真ん中の球の球道が実際にどのようになっているかを確認しました.左打者に対する球道も右打者と同様になりますが,実際の球道に対して中心衝突させてボールを打ち返す場合,どの方向に打ち返すことになるのかについて考えます.


マウンドの形状

 マウンドとは、野球において投手が投球する区域のことである。上から見ると円形で、土を盛って周囲のグラウンドよりも高くなっている。中央には投手板(ピッチャーズプレート、ラバーとも)と呼ばれる白色の板が埋め込まれている。なお、投手の「登板」という語はこの投手板の位置につくことに由来する。

形状
 直径18フィート(5.4864m)の円形に土を盛り上げた構造で、高さは10インチ(254mm)と決められている。俗にお碗を伏せたような形と言われる。マウンド中央に埋め込まれた投手板は横24インチ(609.6mm)、縦6インチ(152.4mm)の長方形で、本塁の五角形の先端から投手板の本塁側の縁までの距離は60.5フィート(18.4404m)である。投手の投球動作の際には、足が投手板に触れなければならない。投球練習場(ブルペン)では、マウンドはスペースの節約のため円形ではなく横長(蒲鉾形)になっている。

引用元:ウィキペディア


 ウィキペディアによると,マウンドの直径は18フィート(5.4864m)となっています. 仮に長身の投手がアウトステップして,サイドハンドの投球をおこなった場合でも,18フィート(5.4864m)の幅があれば, リリースポイントがマウンドの端にくることはまずないと考えられます.


中心衝突を求めたい場合は,センター返しを意識する

右投手が外角,左投手が内角に投げ,リリースポイントがマウンドの端になったと想定した場合,中心衝突で打ち返される方向の範囲は,交点から投手側の打球線(弾道)に挟まれた範囲になる. 球場:ZOZOマリンスタジアム
引用元:https://baseballking.jp/ns/145718


 投手のリリースポイントがマウンドの端にくると想定した場合,中心衝突させるための打球線(弾道)は左(右投手)の投球線(球道)と右(左投手)の投球線(球道)の間の範囲内に限定されます.
 動画では 投球線(球道)に角度がついているように見えたかもしれませんが,リリースポイントがマウンドの端にくることは考えにくいので,実際の中心衝突の打球線(弾道) の範囲はもっと狭まることになります.つまり,センター方向に打つことを意識することで,中心衝突させることができると考えて差し支えないと思われます.

  • 中心衝突の対象となる球種は速球系のボール(4シーム,2シーム,シンカー,カッター)で,厳密にいえば4シームのみとなる.
  • スロー系(SFF,チェンジアップ,フォーク,スクリューボール),変化系(スライダー,カーブ,ナックルカーブ,スローカーブ,ナックル,スローボール)のボールは中心衝突の対象から外れるため,どの方向に打ち返しても問題ない.
  • 中心衝突を求めたい場合は,センター返しを意識する.
  • 偏心衝突に負けないスイングができれば,どの方向に打ち返してもよい.ただし,両肩を結ぶ線と肩は打球線(弾道)に対して90°で交わらなければならない.
  • 球種,コースごとに中心衝突で打ち返す方向を考えながら打席に立つのは,現実的ではない.


身長2m近いクリス・セールがプレートの端を踏んでサイドスローで投げたとしても,リリースポイントがマウンドの端にくることはない.
引用元:ベースボール・サバント


日本の選手は大リーガーと同じレベルか

日本の選手は自分たちの実力をはっきり認識していない

 それは,1986年(昭和61年),米国フロリダ州のデルレービーチにスプリングキャンプを張った日本ハム・ファイターズが,そのキャンプ地から約15㎞離れたフォートローダーデールにキャンプを張っていたニューヨーク・ヤンキースを訪れ,そのコーチたちから指導を受けたときのことなのです.
 そのときの模様を伝えてくれたのは報知新聞なのですが,同紙の記事によると,打撃指導を行ったのは,昭和55~57年の3年間,読売巨人軍に在籍したことのあるロイ・ホワイト打撃コーチで,その指導は,まずスタンスのとり方,バットの握り方,自分に合ったバットとは,など “初歩的” なことに始まり,続いて自らバットを持って,
「構えたとき重心は後ろに置くが,インパクトでは重心を思い切り前に移せ」
といって,実演してみせたというのです.そこですかさず,日本ハムの島田誠選手から,「日本では最後まで重心を後ろに残して打てと教えられていたが,それでも打てるか」
との質問があり,この質問をめぐって,両者の間に数次のやりとりがあったけれども,ラチがあかぬと業を煮やしたのか,ヤンキースの指導者に就任したばかりのルー・ピネラ監督が両者の間に割って入り,「この10年ぐらいで,後ろから前へ重心を移動させる打ち方に変わった.テニスのバックハンドと同様にウエートを使う打ち方だ」と述べ,さらにホワイトコーチがその後を継いで,
「確かに高めは打ちにくいかもしれないが,低めは打ちやすい.いい打者は低めに強いものだ.この打ち方で,メジャーで活躍している選手は大勢いる」と説明し,日本ハムの選手たちを納得させたというのです.
 この一連のやりとりから感じたことは,「シーザースよ!お前もか」といいたくなる心情と似たものを覚えるのです.つまり,アメリカの大リーガーも論理的に野球の動作を把握していない,日本の選手と変わりはない,「大リーガーよ!お前もか」といいたいのです.

日本の選手は大リーガーと同じレベルか
 それはそれとして,ここでもう一度,島田誠選手の質問の内容を読んでみてください.気になる言葉があるのですが,気付かれたでしょうか.それは,「日本では」といわれていることです.
 なぜ,これが気になるかを説明する前に,これに似たような話がありますので,それをお目にかけておきましょう.
 それは,江藤慎一氏著の『野球は根性やない』という本に記述されているのですが,あるとき,同氏が経営されている日本野球体育学校で,江夏豊氏が講義した後で,学生たちと質疑応答に入ったとき,いちばん先の質問が,
「ボクは試合になると上がるんです.上がって,自分の実力をちゃんと出せないんです.江夏さんは上がることはありませんでしたか」ということだったのです.この質問に対し,江夏氏は素直に「そりゃ,ワシだって上がったよ」と素直に答えられているのだが,苦労人の江藤氏はこの質問をどう受け止められたかというと,
「学生は自分の実力をはっきりつかまえていない.江夏も自分も同レベルだと思っているからおもしろい」と述べられています.
 この一文から,賢明なる読者は,島田誠選手の質問がなぜ気になると述べたのかわかっていただけたことと思うのですが,この質問を,「日本の選手は自分たちの実力をはっきり認識していない.大リーガーも自分たちも同レベルと思っているから,ちゃんちゃらおかしい」と,彼らは受け止めたに違いないと思われるからなのです.
 だから,島田選手と両氏のやりとりから感じとられるのですが,両氏の説明の言外には,「日本では」と切り口上を述べているが,アメリカの野球と同レベルとでも思っているのか,ヘリクツなんかいわないで,メジャーの大勢の選手がこの打ち方で活躍しているのだから,屁理屈抜きに我々の打ち方を見習えばよいのだ,得にもならない技術理論の論争はごめんこうむりたい,といわんばかりの気持ちであることがわかるのです.
 従って,このやりとりには,彼らの打撃技術に対する理論的説明がなされていません.せっかく,アメリカまで行き,彼らの教え受けながら,これでは打撃技術について何も掴むことができません.だから,日本に帰ってきても,あいかわらず,重心を後ろに残して打っているのです.
 ホワイトコーチが,インパクトでは重心を思い切り前に移せといわれたとき,「日本では」と切り出さないで,それにはどうすればそのようにできるのか,その動作,そのコツを教えてもらえないだろうかといえば,彼も得意になって打撃技術を説明してくれたことと思われます.そして,彼の説明に対しては,ひと言も途中で言葉をさしはさまないで,最後まで黙って聞き終えたところで,ときに,あなたは重心の移動,重心の移動といわれているが,それは体重の移動でなければならないと手短かに話してあげて,いや,どうもいろいろお教えありがとうといっておけば,日本の野球もバカにはできないと,彼も感じ入ることだろうと思うのです.

引用元:科学する野球・実技篇


今後,MLBで一流の活躍をする選手は出てくるのか

 江藤慎一氏(2084試合,2057安打,367本塁打,1189打点,打率.287)の学生の質問に対する受け止め方に倣へば,島田誠選手の「日本では」という質問は,「日本の選手は自分の実力をはっきりつかまえていない.大リーガーも自分も同レベルだと思っているからおもしろい」 と受け止められることになります.村上氏が述べている「シーザースよ!お前もか」いいたくなる心情というのは,ホワイトコーチとピネラ監督が重心と体重の区別がついていなかった(日本の選手と同様に大リーガーも論理的に野球の動作を把握していない)ことに対するものです.
 NPBから数多くの選手がMLBに挑戦していますが,「科学する野球」が提唱している「できるだけ速いボールを投げる」,「できるだけ遠くにボールを飛ばす」という動作を実現し,かつ一流の成績を残している選手は出てきていないのが現状です.つまり,総じて日本人選手はMLBで通用していないといえるのですが,日本の野球界は,島田誠選手の「日本では」という発言からもわかるように,「 大リーガーも自分も同レベルだ 」と自負しているところがあるようです.
 村上氏の本音 は,「アメリカの野球と同レベルとでも思っているのか,ヘリクツなんかいわないで,メジャーの大勢の選手がこの打ち方で活躍しているのだから,屁理屈抜きに『科学する野球』で提唱している打ち方を実践すればよいのだ」であったと思われますが,日本の野球界に「日本では」というような自負がある限り,MLBで一流の活躍をする選手が出てくることは難しいと考えられます. 


野球選手にボディビルダーの筋力は必要か-その3

成功体験でしか人は語れない

ダルビッシュ トレーニング方法への苦言「無視で大丈夫」と語る理由…「人は成功体験でしか語れない」

 カブスからパドレスに移籍したダルビッシュ有投手(34)が1月31日放送のTBS「林先生の初耳学」(後10・15)にリモート出演。予備校講師でタレントの林修氏(55)から「偉大なOBがいろいろ言いますよね、日本野球について?」と尋ねられ、持論を語った。
 林氏のインタビューに答える形で番組は進行した。ダルビッシュは20歳のころにボディビル雑誌を読んでいたエピソードを披露。「最初の方はなんでそんなの読んでいるの?ってみんなに思われていたけれど、それが今じゃ普通になってきているというか」と、トレーニング方法も変化していると説明した。
 「ボディビルについても僕ちらっと聞いただけなんですけど『野球の筋肉と違うから無駄だ』っていう、いわゆる昔偉かった偉大なOBがいろいろいいますよね、日本野球について」と林氏。これにダルビッシュは、「その人達(新しい)トレーニングをやって、プレーを経験した経験がないので、その発言全く説得力がないので無視で大丈夫だと思います」とバッサリ。「だって、やっていないのに分かるわけがないじゃないですか」と続けた。
 ダルビッシュはバニラアイスを引き合いに出し、「食べたことない人が味なんて分からないし、それがどういうことかって説明すらできなじゃない」と指摘し、「でもそういう人たちがやっているのって、そういうことなので全く説得力がない」とした。     
 「成功体験でしか人は語れないし、その人達の成功体験は走り込みだけなので。いろいろなことをやっていないので」とコメントしたダルビッシュ。「投げ込み、走り込み、うさぎ跳びとかそういうことしかやっていないから、そこしか多分語れないんですよ。そこを多分、自分たちが否定することができない。否定してしまうと、過去の自分の人生とかも無駄なことをやっていたってなっちゃので」と私見を述べた。
 スタジオには「結構ズバッと言いますね」と驚きの声が響いた。ダルビッシュはOBらの声に関して「悪気はないと思う」と付け加え、「OBの人たちが勉強をしてくれればいいんですけど、それはしないので。自分がちゃんと勉強して、自分が信じるものをやればそれでいいと思います」と語り、話題を締めくくった。

引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/7241e804daf3c0493ff663692f330724093a6bc6


負荷の異なる4種トレーニングの効果

 金子公宥著のパワーアップの科学(1988) から,パワーを高めるためのトレーニングについて記載されている部分pp.153-157を引用します.

実験方法

  • “最大パワーをより効果的に高めるには” に焦点を当てる.
  • 肘屈筋を対象に,最大努力の筋収縮を1日10回,週3日,12週間行った.

トレーニング群の構成

  • 最大筋力(=100%) そのものを発揮する100%群
  • 最大筋力の60%の負荷を用いる60%群
  • 最大筋力の30%の負荷を用いる30%群
  • 無負荷で空振りする0%群
  • いずれも全力発揮のトレーニング

 実験結果を力,速度,パワー関係の変化で示したものが図151になります.

引用元:金子公宥:パワーアップの科学(1988),朝倉書店,p.154,図151


実験結果・力-速度関係(凹曲線)

  • 100%群(最大筋力群)では,最大速度(縦軸との交点)がほとんど変化せず,最大筋力(横軸との交点)が増えている.
  • 空振りを繰り返した0%群で,最大筋力は伸びずに最大速度が増えている.
  • 力を速度を兼ね合わせたトレーニング群が60%群と30%群であるが,いずれも全般的な伸びを示し,曲線が右上方へ平行して移動している.


実験結果・力-パワー関係(凸曲線)

  • どの群のパワーも多かれ少なかれ増加しているが,30%群の増加が最も著しい.
  • 図151をわかりやすくするために,その模式化を図るとともに,最大筋力,最大速度,最大パワーにみられた増加量(+⊿)を図152に取り出して示した.


引用元:金子公宥:パワーアップの科学(1988),朝倉書店,p.155,図152


図152からいえること

  • 最大筋力が最も増加した群は100%群で,以下60%群,30%群,0%群の順である.
  • 最大速度が最も増加した群は0%群で,以下30%群,60%群,100%群の順である.
  • 最大パワーが最も増加した群は30%群で,以下100%群,60%群,0%群の順である.
  • どの群でも多かれ少なかれ,最大筋力,最大速度,最大パワーが増加している.

 ターゲットの最大パワーを最も効果的に高める負荷は,“最大筋力の30%負荷”という答えが出た.最大筋力の30%負荷とは,最大パワーの出現する負荷でもある.すなわち,最大パワーを高めるためには最大パワーを発揮するトレーニングが最も効果的であり,同様に最大筋力を高めるためには最大筋力の発揮によって,最大速度は最大速度の発揮によって効果を高めうる,ということである.答えを知ってしまえばそれまでの “コロンブスの卵” 的結果であるが,パワートレーニングの基礎がここにあるといっても過言ではない.

引用元:金子公宥:パワーアップの科学(1988),朝倉書店,pp.155-156


4種の負荷トレーニングですべて体力要素が向上する

 図152をまとめたものが下図になります.

図152の増加幅に順位をつけたもの
最大筋力最大速度最大パワー
負荷強度増減順位増減順位増減順位
100%群142
60%群233
30%群321
0%群414
※どの負荷強度でも効果がマイナスになることはない
※最大筋力を高めるためには最大筋力を発揮する100%群のレーニングが最も効果的である.
※最大速度を高めるためには最大速度を発揮する0%群のレーニングが最も効果的である.
※最大パワーを高めるためには最大パワーを発揮する30%群のレーニングが最も効果的である.
※ ”ある種の運動能力を高めるためにはそれと同類の運動でトレーニングするとよい” という”特異性の原則” と一致する.


 図152から負荷強度が異なる場合でも,最大筋力,最大速度,最大パワーが増加していることがわかります.つまり,負荷を最大にしても,負荷をなくして空振りしても,多かれ少なかれ体力要素は向上します.ダルビッシュ投手のトレーニングの詳細はわかりませんが,最大筋力を高める目的でボディビルの負荷の大きなトレーニングをおこなった場合でも,最大速度は増加するので,スピードの向上も可能になるといえます.
 ただし,腕の振りの最大速度を高めたいのなら,負荷を小さくしたほうが増加幅が大きくなるので,わざわざ増加幅が最小となる100%群(最大筋力群)でトレーニングするのは効率的ではありません.筋が肥大化することで,関節の可動域が狭まり,結果としてスピードが落ちる場合も考えられます.
 100%群(最大筋力群)で最大筋力の増加幅が最大になり,0%群で最大速度の増加幅が最大になり,30%群で最大パワーの増加幅が最大になることは, 野球選手にボディビルダーの筋力は必要か で述べた ”特異性の原則” と一致します.野球の投球動作,打撃動作のなかには,重量挙げのように大きな力をじわーっと発揮する力ゾーンの動作は含まれていないので,ボディビルのトレーニングは必要ないと思われますが,ダルビッシュ投手にはボディビルのトレーニングでパフォーマンスが向上しているとの認識があるようです.


「科学する野球」の中心衝突に決着をつける

遠めの球は左中間,近めの球は右中間,真ん中の球はセンター方向へ打つ(右打者)

 「科学する野球」の中心衝突の理論は,バットでボールを打つ動作をトンカチでクギを打つ動作に置き換えて説明されています.投球線(球道)はクギにあたるので,球道はクギのように真っ直ぐでなければなりません.したがって,中心衝突の対象となる球道は,広義では速球系のボール(4シーム,2シーム,シンカー,カッター),厳密にいえば4シームのみとなります.
 スロー系(SFF,チェンジアップ,フォーク,スクリューボール),変化系(スライダー,カーブ,ナックルカーブ,スローカーブ,ナックル,スローボール)は,クギの球道にはならないため,中心衝突の対象外となります.


引用元:科学する野球・ドリル篇

バットを肩と平行にしてボールと中心衝突させると,右打者の打球は,
(イ)遠めの球は左中間
(ロ)近めの球は右中間
(ハ)真ん中の球はセンター
の方向に飛ぶのが原則(図⑤ – ㋑,㋺,㋩)

図⑥の㋑のように,遠めの球を流し打ったり,㋺のように,近めの球を引っ張ると偏心衝突を起こす.

引用元:科学する野球・ドリル篇


遠め(外角)の球は左中間へ打つ(右打者)

 右打者に遠めのボールを投げるとき,プレートとホームプレート(ホームベース)を結ぶ線と投球線(球道)との角度が最大になるのは,次の二通りです.
①右投手がプレートの右端を踏んで,外角に投げる.
②左投手がプレートの左端を踏んで,外角に投げる.

 角度が最小になるのは,次の二通りです.
③右投手がプレートの左端を踏んで,外角に投げる.
④左投手がプレートの右端を踏んで,外角に投げる.


①右投手がプレートの右端を踏んで,外角に投げる
球種:4シーム コース:外角高め
引用元:ベースボール・サバント
②左投手がプレートの左端を踏んで,外角に投げる
球種:4シーム コース:外角真ん中
引用元:ベースボール・サバント
③右投手がプレートの左端を踏んで,外角に投げる
球種:4シーム コース:外角高め
引用元:ベースボール・サバント
④左投手がプレートの右端を踏んで,外角に投げる
球種:4シーム コース:外角低め
引用元:ベースボール・サバント


遠めの球は左中間へ打つ(右打者)
引用元:科学する野球・ドリル篇

 右打者が遠めの球を打つときの投球線(球道)は,右投手では①と③の球道を挟む範囲,左投手では②と④の の球道を挟む範囲となるため,図⑤㋑の球道とは異なります.図⑤㋑の球道は右投手の球道の一部で,左投手の球道は描かれていません.


近め(内角)の球は右中間へ打つ(右打者)

 右打者に近めのボールを投げるとき,プレートとホームプレートを結ぶ線と投球線(球道)との角度が最大になるのは,次の二通りです.
①右投手がプレートの右端を踏んで,内角に投げる.
②左投手がプレートの左端を踏んで,内角に投げる.

 角度が最小になるのは,次の二通りです.
③右投手がプレートの左端を踏んで,内角に投げる.
④左投手がプレートの右端を踏んで,内角に投げる.

①右投手がプレートの右端を踏んで,内角に投げる
球種:4シーム コース:内角低め
引用元:ベースボール・サバント
②左投手がプレートの左端を踏んで,内角に投げる
球種:4シーム コース:内角低め
引用元:ベースボール・サバント
③右投手がプレートの左端を踏んで,内角に投げる
球種:4シーム コース:内角低め
引用元:ベースボール・サバント
④左投手がプレートの右端を踏んで,内角に投げる
球種:4シーム コース:内角高め
引用元:ベースボール・サバント


近めの球右中間へ打つ(右打者)
引用元:科学する野球・ドリル

 右打者が近めの球を打つときの投球線(球道)は,右投手では①と③の球道を挟む範囲,左投手では②と④の の球道を挟む範囲となるため, 図⑤㋺の球道とは異なります.図⑤㋺の球道は左投手の球道の一部で,右投手の球道は描かれていません.


真ん中の球はセンター方向に打つ

右打者に真ん中のボールを投げるとき,プレートとホームプレートを結ぶ線と投球線(球道)との角度が最大になるのは,次の二通りです.
①右投手がプレートの右端を踏んで, 真ん中に投げる.
②左投手がプレートの左端を踏んで, 真ん中に投げる.

 角度が最小になるのは,次の二通りです.
③右投手がプレートの左端を踏んで, 真ん中に投げる.
④左投手がプレートの右端を踏んで, 真ん中に投げる.


①右投手がプレートの右端を踏んで, 真ん中に投げる
球種:4シーム コース: 真ん中高め
引用元:ベースボール・サバント
②左投手がプレートの左端を踏んで, 真ん中に投げる
球種:4シーム コース: 真ん中
引用元:ベースボール・サバント
③右投手がプレートの左端を踏んで, 真ん中に投げる
球種:4シーム コース: 真ん中高め
引用元:ベースボール・サバント
④左投手がプレートの右端を踏んで, 真ん中に投げる
球種:4シーム コース: 真ん中高め
引用元:ベースボール・サバント


真ん中の球はセンター方向へ打つ
引用元:科学する野球・ドリル


  真ん中の球を打つときの投球線(球道)は,右投手では①と③の球道を挟む範囲,左投手では②と④の の球道を挟む範囲となるため, 図⑤㋩の球道とは異なります.実際の球道は角度がつくので,図⑤㋩の球道のように真っ直ぐの球道になるとは限りません.


大谷選手の打球分布図からわかること-その3

 大谷選手の打球分布図からわかること-その1その2 で,大谷選手の2020年の打球分布図(対左投手)が極端に右方向に偏っていることについては,すでに説明済みですが,実際の打撃動作でインパクトのときに肩がどのくらい回っているか,バットが打球線(弾道)に対して90°で交わっているか確認します.


引用元:ベースボール・サバント


①内角球を右方向に打ったケース

球種: スライダー 球速:93.4mph コース:内角真ん中
引用元:ベースボール・サバント
打球は一塁ライン際に飛んでいるのに,肩もバットも全く回っていない

 一塁手がライン際で捕球しているということは,打球線(弾道)は,ほぼ一塁側のラインと変わらないことになります.本来ならば,両肩を結ぶ線とバットは打球線(弾道)に対して90°で交わるべきなので,肩もバットももっと回っていなければなりません.
 ゴルフスイングの大谷選手は,肩が回っていないのは当然ですが,2018,2019年はバットは打球線(弾道)に対して90°を保っていました.しかし,2020年はバットすら90°に保つことができなくなっているようです.肩とバットが回っていないことをカバーするために,インパクト後,肩を回しているのですが,肩を固定していなければ両腕を伸ばしてボールを強く打つことはできないので,結局,手をこねて手首を返して打つことになります.

インパクトで肩とバットが回っていないデメリットを,インパクト後,肩を回して解消しようとする大谷選手

②外角球を右方向に打ったケース

球種: スライダー 球速:86.0mph コース:外角低め
引用元:ベースボール・サバント
打球は一塁ゴロで,肩もバットも回っていない.両腕を伸ばした状態でインパクトしているので,インパクト後,両腕を伸ばしてボールをうつことができない
インパクト後,両腕を伸ばすことができないため,手首を返して打つしかない 左投手の外角のボールを打つときによく見られる手打ちのスイング

 肩を回さないゴルフスイングでは,左投手の外角のボールを打つときに両腕が伸びてしまうため,腰が引けて手打ちになります.左投手の場合,外側に逃げるような球道になるため,肩を回さないと手でボールを追いかけるような体勢になります.


②外角球を右方向に打ったケース

球種: チェンジアップ 球速:86.9mph コース:真ん中
引用元:ベースボール・サバント
一塁ゴロだが,打球線(弾道)に対して90°になるまで肩とバットが回っていない インパクトの顔の向きがゴルファーと同じ 本来なら打球が飛ぶ方向に顔が向いていなければならない
インパクトでバットが投球線(弾道)に対して90°で交わっていないため,肩を回してカバーしようとしている
肩を回すと両腕を伸ばしてボールを打つことができないため,手首を返して打つことになる

 村上豊氏が指摘しているように,ゴルフスイングでは打つことはできません.大谷選手がゴルフスイングを続ける限り,成績を残すのは難しいでしょう.